いつもペコペコしていたレイマンしか見たことのなかったカトレアにとって、不思議な光景であった。

「いつの間にか立派になって。もうレイマン君じゃなくて、レイマン医師ね。」

「まぁ20年もたてば誰でもベテランって呼ばれるよ。また時間があるときにでも遊びに来いよ。その時は、なぜ君は辞めてしまったのか話してくれよ。」

『病院に遊びに来い。』と言うところが自覚が足りないと思いつつ、モーリーから名簿を受け取った。

そしてカトレアは二人にお礼を言い、病院を後にしたのである。