子供達の言う通り、園長は小さな身体を曲げて草むしりをしている。

少しの間、声をかけずにカトレア達がその姿を見ていると、セシルがようやく気づいたらしくゆっくりその場に立ち上がった。

するとセシルは手に持っていた小さなスコップを落としてしまったのである。

目には涙を浮かべて・・・


「少しあっちに行ってましょうか?」

と、ロイドとマリアに告げ、二人を連れて行くカトレア。

うつ向き、かすかに震えているニックだけをその場に残して・・・。



目を赤くした二人が戻ってきたのは、あれからどれくらいであろうか・・・

どことなくニックの表情が明るく感じる。

そんな中、先に話を切り出したのはセシルであった。