あたしは、キリのいいところで漫画を開き机に置いた。

あー、お腹減ったな。

只今夜中の11時、確実に太るかなと思いつつも既に体はキッチンへと進んでいる。

電気が付いてない廊下を妹の泣き声を聞きながら半ばびくびくてしながら渡る。

うーん、なんとホラー映画な展開だ。

そう思えば思うほど怖くなるから、無理矢理思考をポジティブに持って行く。

カップラーメン、塩あったよね?

そんなどうでも良いような事を考えながら、リビングの扉を引いた。

ギィとなんとも言えないような音が、あたしの背筋を凍らせる。

カップラーメンにお湯を入れたら直ぐに部屋に戻ろう。

そう決意を固め、ぺたぺたとキッチンにあるはずのカップラーメンを求め歩くあたし。