レイは少し悲しみの顔をヴァイオレットにむけて微笑した

「そうか…

ヴァイオレット…おやすみ。

いい夢を」


いい夢を
なぜそう言ったのか…
レイは思わずいってしまった


「陛下…?

あのっ…」


「おやすみ」


ヴァイオレットは何も言えずにレイが行ってしまった扉に目がくぎ付けになっていた


…陛下を悲しませたかしら?


またヴァイオレットは目を伏せる
何がいけなかったのか…


「ユウリ様も泣いていたわ…
陛下も悲しそうだった」


顔が似ている分
悲しみの顔が互いに交差をする


ユウリへの想いをレイに告げてはいけなかったのかと…

また目を固くつぶり、考えた