「どうかしたか?」


曇ったような返事を返してきたヴァイオレットにレイは眉をよせる


「夢を…みました…」


「夢を?」


急にヴァイオレットの紫色の瞳が真っ直ぐにレイをみた


「昔の…夢です。」


「何かあったのか?夢の中で」


表情は悲しみと困惑に満ちていた

ヴァイオレットは何故かレイに夢の話をしだした


「泣いている姿が…そして私に謝っていました」


「誰が?」


「……ユウリ様が…」


名前を言った瞬間ギュッと胸が潰されそうになるレイ

―またユウリか…


ヴァイオレットから目を話して話を聞いた


「すみません…陛下…」


「なぜ謝る?」


「起きたときそばにいてくださった陛下をユウリ様と間違えてしまいました…」