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城での暮らしが始まった
足が動かないヴァイオレットだがシーラが何から何までやっくれているため不自由はなかった


「ヴァイオレット様お散歩にいかれますか?いいお天気ですよ」

シーラが窓の外を覗いていた

「お散歩に?…」

ヴァイオレットは目をさましてから一度も部屋の外に出なかった

怖い…と思っていたから

300年間瞳を閉じていたヴァイオレット
ヴァイオレットの知らない世界が広がっていたからだった


「少しだけ…」


けれど見たかった
綺麗な空を