……信じないわ…私は信じないわ…


薄れ行く意識のなか一筋の涙をながしヴァイオレットは倒れた


そばで見ていたジキル医師も額に汗がつたい、ヴァイオレットが完全に意識を手放したとき、レイを見た


――陛下も驚きを隠せませんか…


レイはヴァイオレットを腕にだきながら思った


――なぜそんなにユウリを求めてるんだ…

俺をユウリだと…まさかにているのか?


レイはヴァイオレットをベッドに戻しフゥ…と小さくため息をだした


「シゼル!」

「は、はい!」


凍りついたような体をピシッと伸ばして返事をかえす

「歴代の王が載っている資料があるはずだ、探せ」


「至急調べます」


レイはなせか気になった
気になってヴァイオレットが眠り側をなかなか離れなかった