執務室を出ていくレイは真っ直ぐにヴァイオレットの部屋に向かった


だが…気づかなかった
ドアの影に隠れて怒りを押さえていた人物に…



コツン…
軽く鳴るヒール


そっと闇から身を出したのは


「ヴァイオレット…許さないわ」

婚約者のレイラだった


運命は残酷にもまた歯車が回り始める


辛い記憶と共に…





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「まあ陛下、ヴァイオレット様は今湯編中ですわよ?」


最近ではシーラがすんなりと部屋にレイ通す


「湯か…では少し待つか…」


レイはバルコニーに出ていきヴァイオレットを待っていた