機嫌が良くなったレイは職務を全うしていた


「では、今日の職務は以上です」


シゼルは気に入らなかったが、仕事をしなくなるよりはいいと諦めていた


「よし、いくか…」


「毎日毎日、あ気もせずに通いますね…」


仕事が終われば行くのはヴァイオレットのもとにいく


車椅子を押しながら庭を散歩している


…レイラ様がみたら…


まず怒るに違いない


「たまにはレイラ様の元に行ったらどうですか?」


レイラと言われ「はぁ」とため息を混じらせる


「レイラと居ても何も楽しみもない…政略結婚などこんなものだ」


余りにも冷たさに同情したくなるシゼル