体育館から出て、校舎に入る彼についていく。



「ホントに、来てもよかったの?」

「まー、でも、クソつまんないと思うけどね」


答えになってないような、彼の答え。

つまんない?
それでもいいんです。

私のメインは貴方ですから。


なんて言える筈も無く、歩幅の大きい彼に、早歩きでひたすらについていく。

彼の高校の文化祭は、珍しい3日構成になっていて、1日目は、ステージ発表、2日目は校内展示、3日目は仮装と称してクラス単位での無言劇の発表をするらしい。

メインは3日目の仮装で、生徒はそれに全力を出すらしく、必然的に、私が今来ている2日目は、あまり盛り上がらないらしい。



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