家に帰って、部屋に入ると、鞄を投げ出した。


制服のまま、ベッドに突っ伏す。


久し振りの謙吾。


彼氏だった人。


慣れただけある、居心地の良さは何ら変わらない。


雅司と出会わなければ、


今でも一緒に居たかもしれない、人-------・・・。




ブルルッブルルッ


ポケットに入れていたケータイが震えた。


受信メールを見ると、謙吾からだった。


『久々にあゆに会えてよかった。


クリスマスの事なんか考えとくし、


また連絡する!』


・・・会えてよかった、のかな・・・。


ベッドの上で縮こまる。


悪い事をしているわけじゃ、きっと、無い。


けど・・・。


どこか罪悪感に似た、感情を、


今は持て余していた-----・・・。