「冷たいー」


そうぼやくと、


「いつもんとこ行く?」


ドキッ


後ろからする声は、雅司だ。


「・・・行く」


実に会うのは海以来。


今日もちょっと緊張したりした。


海で大胆な事をしてしまった事を思い出すと、


雅司の顔が見られない位、恥ずかしいけど。


それでも、


雅司は変わらずあたしに接してくれている。


それが、良いんだか悪いんだかはわかんないけど。