『父さん、カギ付け替えようよ』

『でも父さんもママと同じで困らないぞ』

『なんでだよ!』

『だって父さん朝は、綾香が起きる前に行くから♪』

宏司はそう言い更に続けた。

『綾香がカギ閉めするのは、大体朝だしな~。最悪ハサミとかで外から開けれるから別にいいだろ♪』

※通常トイレなどは、老人が中で倒れたりした時の為、コインなどで外から開けられるようになっている。
知らない人は、確認してみよう。

宏司は笑顔でそう言った。

『…;』

惣一郎は『そう言うだろうな』と思っていた。

宏司は立ち上がり

『そろそろ会社行かなきゃな~。はい、ママ♪』

『はい、いってらっしゃい♪』

と、子供の前にも関わらず、いってらっしゃいのキスをして、出社した。