『今の傷は数秒で塞がったし…さっきは気を失ってたけど…30分程度で完治してるからね。
普通なら死んでるもの。』

『さっき?死んでる?』

美和子にいきさつを話した。

『その帽子男ってなんだったの?』

綾香が静に聞いた。

『あぁ~店のお客さんでねぇ~交際頼まれたけど~高校生の彼がいるって言っちゃったら惣ちゃんと間違…』
パーン!!!パーン!!!!

『全部静ちゃんのせいじゃない!』

パーン!!!パーン!!!パーン!!!!

美和子はしつこく静を叩き続けている。

『あ~でも、俺の能力もおかげでわかったんだし…ね。
母さんもそのくらいで…;』

『そうよ~。それより、なんで今まで気付かなかったの?』

『惣ちゃん今まで大きいケガしなかったもん。』

『でも、言われてみたら、俺もかすり傷とかみたことないな…ママはあるかい?』

『…ない…かも?』

『それじゃって、片っ端から治ってたってことじゃないのぉ~?あたしのおかげよ?』

パーン!!!パーン!!!パーン!!!!
『それとこれとは違います!!』

美和子は静を再び叩き始めた。