学校帰り、惣一郎は静と遭遇していた。

『あれ?店こっちじゃないですよね?』

『彼とこれからデートよ』

『そうですか…(なんかヤだな…)』

『惣ちゃん能力はみつかりそう?』

『いえ…色々試してますが、先祖と同じ能力ではなさそうですね・・・』

両親には言えないが、静はアレなところを除けば良い叔父で相談しやすかった。

彼が来るまで待ち合わせの公園で話そうと移動した。

静と話していると、帽子を深々と被った男がまっすぐ近寄って来た。

彼が来たと思った惣一郎が、その場を離れようと

『来たようなので、帰ります』

『あら?どこに?』

『あっちに帽子の…』

『おまえだな…』

真後ろから声がした。

振り返ると、帽子が見えた。

同時に腹部に違和感を感じた。

そのまま意識が無くなった。

……

………