『…あれ…俺…なんで…』

惣一郎は横たわっていた。

『何があったんだ?』

『……か、動くなよ!こいつみたいになりたいか!』

男の怒鳴り声が聞こえる…。

『俺なんで寝てるんだ…?』

惣一郎は、ゆっくりと起き上がった。

『うわ~!!!!』

怒鳴っていた男が惣一郎に気付き驚いた。

周りの人も騒ぎだした。

『…あの…これは?』

惣一郎は現在が全くわからなかった。

『なんで……てんだ!!!』

男は驚いて叫んだが、はっきり声にならなかった。

『えっ?今なんて…』

そうつぶやく惣一郎の衣服はおびただしい量の血に染まっていた。

…3時間前…