ジッとあたしを見る隆史くんは優しく微笑んだ。 「隆史くん…」 「俺も嬉しかった。けど、そういうの表に出すの恥ずかしいだろ」 照れくさそうに言った隆史くんは、あたしをギュッと抱きしめた。 「あたしと隆史くん同じ気持ちだったんだね」 嬉しかった。 隆史くんもずっと前から好きでいてくれたっていう事実が。 「ああ。……俺、また菜子にキスしたい」 「た、隆史くん!?」 「菜子が好きでたまらない」 ちゅっ …と頬にキスを落とされた。