振り返ってみれば、同棲から何も進歩してない。 お互い働いてるせいで、二人で出かけるのも少なくなってきた。 寿々歌は俺にうんざりしてる? 否定したい。 でも、真っ向から否定できない自分がいた。 「っていうか、そもそもよくこんなんで同棲まで漕ぎ着けたよな」 「いや、それは色々寿々歌が考えてくれてさ……」 「お前、そんなんでいいのかよ!」 定が突然大声を上げた。