午後6時頃、メープルはようやくあきらめて戻ってきた。


「ほら、何もなかっただろ?」


「ひどくないか?


捜しても無駄なのを知ってて!」


「僕の静止を聴かなかったからだろ?


それより、ミス・エドモンドの計らいで、ディナーをご馳走してもらうことになったよ。」



その日の午後7時、食堂でディナーを頂いた。


「珍しいじゃないか、おごられるのが大っ嫌いなキュリーが、ご馳走になるなんて。」


「今日は第何週の金曜だ。」


キュリーはかなりテンションが低い声を出した。


「最終金曜日…。


そうか!今日、誰かが失踪する!」


「ですが、あなた達がいらっしゃるのに、事件が起こるでしょうか?」


「僕の推理…。


いや、まだ勘の域を出ないか。


それによれば、今日、絶対に行動しなきゃならない。」



そのとき!


「あーーーーーっ!」