そのようなことがあって、キュリーたちはこの学院にいるのだ。



キュリーたちは、学校のロビーに案内された。



そこにひとりの、清楚でスマートそうな少女が待っていた。


「あなたがこの電報を下さった、カレン・エドモンドさん?」


「はい、そうです。


あなたがミスター・ハーキュリー・アタリですね?


お会いできて公営です。」


「キュリーで結構ですよ、ミス・エドモンド。」


「カレンで結構です。」


「ああ、こっちは助手のメープル・エレファンスね。」


「よろしくお願いします。」


メープルはイライラしたような目で握手に応じた。


「どうかなさいました?」


「過去にいろいろあって、こういう場所は水が合わないみたいでね。


それと、彼女の過去は詮索しないでいただきたいのです。


だれにも触れられたくない過去はあるので。



では、事件のあらましを詳しく教えて下さい。」