「私が校長に就任してからすぐのことだった。


アル・ガルシア達が突然現れて、こう告げたんだ。


『あんたが新しい校長先生かい。


先代に引き続き、よろしく頼むぜ』



事態がよくわからなかったから、私はそいつらに説明を求めた。


そしたら、この学園の事態が分かったんだ。


この学園は数十年前まで財政難、しかも生徒はガラが悪かった。


そこにガルシアは目を付けたらしい」


「つまり、ガルシアは先代に、資金援助する代わりに誘拐の黙認を要求したわけですね」