複数の男達が、キュリー達に向かって襲いかかってきた。


しかし、キュリーは動じる様子はない。


「下がっていろ」


不敵な笑みを浮かべて、キュリーがメープルに言い放った次の瞬間だった。



キュリーはいつの間にか男達の向こう側にいた。


バタッ


男達は一斉に倒れた。



「こ、これは……」


動揺するガルシア。


「簡単なことさ。


すれ違いざまに、この特殊合金でできたステッキで後頭部を叩いたんだ」


そう言った後、キュリーは、その特殊合金製のステッキでガルシアを気絶させた。



「キュリー、いまのは……」


メープルが、今起こったことが理解できない様子でつぶやいた。


「探偵に欠かせない、護身術の一つだよ」


キュリーは笑いながらそう答えた。