先生に送ってもらった日から数日がたった。

あの日の事は、よく覚えている。

先生は私を少しだけ引き寄せてくえたね。

私と先生が会えたのは運命だって話しをしたね。

先生は泣いた私を笑顔にさせようと頑張ってたね。

私はそんな先生を見て笑顔になれたよ。

本当にありがとう。



―――――バシッ


「いった!」

突然頭叩かれた。

上を見上げると……

「授業中にボケーっとしない!」

井上先生だった。

あっ、そっか。

今は井上先生の授業中だったんだ。

「おい!聞いてるのか?」

「あっ、はい!」

「次からはボケーっとしないように!」

そう言って先生は私の頭に
教科書をポンっと置いた。

そしてニコっと笑って前に戻っていった。