「まぁ、今日は早く帰って楽しみなさいよ」


「そうするわ」


その後は普通に仕事をした。
今日アタシが誕生日だって事はほとんどの人が知らないし、当たり前か。


仕事が終わって帰ろうとした時


「御坂!」


唐沢に呼ばれた。


「なに?」


「誕生日おめでとう」


「あぁ、アリガト」


「…俺が祝ってやろうか?」


「おあいにく様、もう予約済みよ」


「…そーかよ、じゃーな」


そう言って一瞬悲しそうな顔をして去っていく唐沢。


「アリガトね!唐沢!」


それだけ唐沢に届くように言ってアタシは会社を出た。