「ホテルに行けば良かったじゃない」 「お金を円に替えてなくて…」 「そもそもアタシじゃ無かったんじゃない。 あんたが待っていたのは」 さっきはあんな調子の良いこと言ってくれちゃって。いい加減な男。ま、男なんて所詮そんなもんか。 「それは確かにそうだけど…涼子を見て思ったんだ。これは神様の悪戯だって」 あんたはどこのフランス人よ! 「そんな言葉信じると思ってるワケ?」 アタシも甘く見られたもんだ。