「どーもどーも!!皆のアイドル!!
パムちゃんですっ!!」
そう言いながら理事長室の扉を蹴破る勢いで入ってきたのは、背の高い、それでいて大人の色気を持っている女子。
…だったらどれだけよかっただろう。まぁ、頭のいい皆さんのことだから"蹴破る"っていう表現が出た時点で、疑問に思ってくれただろう。
入ってきたのは、決して可愛いとは言えない(河馬種族なのにゴリラみたい)。
つーか、最早女ではない。
自分はオカマだと思っているつもりだろうが、まんまむさ苦しいおっさんだ。
「ちょ…っ!!パムちゃ…っ、走るのっ、早い…っ!!」
後から息も切れ切れに入ってきたのは、それこそ美人様で。
「美しい…」
って思わず呟いてしまったら、
「やーねぃ!!しってるわよん!!」
と、オカマゴリラに返された。
「てめぇじゃねぇよ!!」
「ちょっと!!ラビィさん!!
いくらパムちゃんが可愛すぎるからってパムちゃんに嫉妬しちゃ駄目よ?
安心して!!ラビィさんも十分に可愛いから♪」
「…あなたに言われても嫌味にしか聞こえないのですよ、マンク先輩。」



