恋模様




「これでまた笑って過ごせるかな?」



敦の背中を見送りながら、円香が言った



「そうだな。きっとな…」



俺は円香の手を握る



円香は驚いたような顔をした



「これでやっとケジメをつけられた。円香、好きだ」



「佐伯……」



「違う。佐伯じゃなくて、康弘」



「うん、康弘大好き」



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「やっぱりここか…」



ホテルの最上階。そこは全てガラス窓で天窓、空が見えるのだ



「何で来たんだよ」



冷たい声。



「柊さん、こっち向いて」



俺は構わず彼女に言い続ける



「嫌だ」



「こっち向いて」



「やだって言ってんだろっ」



彼女の肩が小刻みに震えていた


「第一、てめぇの顔何て2度と見たくはねぇんだ……」



彼女の手を引っ張る



そして、俺の腕の中にへと閉じ込めた