「って、何だこの恰好!!!」
「爽似合ってるよ」
「そうじゃなくてだな…、なんでドレスなんだ?」
「パーティーだからに決まってんだろ?」
敦を殴れると聞いて付いていったら、いきなり着替えが始まった
「だってじゃない。パーティーはもう始まってんだぞ!」
「うっ…」
「さっ、行くよ」
円香に背中を押されながらパーティー会場に入った
会場は真っ暗で、ステージにスポットライトが浴びていた
そこに捜し人がいた
黒縁眼鏡はかけていなかったけど、何故か分かった
今は何かインタビューされている
あたしたちはバレないように、人込みに紛れた
「大賞を受賞した堂々敦さんにこの写真の説明をしていただきましょう。堂々敦さん、お願いします」
「はい」

