「ごめんね、俺のせいで…」
屋上からの風景は消え、昇降口まで続く道が映し出される
「全くだよ。敦のおかげで」
これは、あたしがケガを負って始めて登校した日
「そのかわり、これからも写真撮ったら、あたしにもみせてくれよな」
「へっ?」
あ…、この時に約束したんだ
「いいのかって聞いてんの」
「えっ、あ、いいけど」
「んっ。んじゃ、これでこの傷のことはぱぁな」
「うん」
あたしが敦に写真を見せてくれって約束したのは………
でも、この約束は……
あたしたちに傷を負わせてしまう、哀しい約束になってしまった
また、風景が変わり、哀しき記憶を映し出す

