「えっ…」 今なんて… 「爽、爽?」 円香の声は耳に入らない −アツシガテンコウシタ− −モウアエナイ− 後悔した −もう2度とあたしの前に現れるんじゃねぇ!!− なんであんなことを言っちゃったんだろ… 本当にもう会えなくなっちゃったじゃねぇか… また涙が流れた 「爽、敦君が好きなんだね…」 円香の問い掛けに答えなかった ただ、涙を止めようと必死だったから あたしの心は止まない雨が降り続いていた