「…………」



目をパチパチさせる。


そして沙耶のもとへ駆け寄り「何であたし、注目浴びてるわけ?」と耳打ちした。



「あんたが倒れた時―――」



★☆★


≪~回想~≫



『早瀬さん!?』



倒れた綾の体を揺するのはプリントを集めていた男の子。


みんなが集まって来る中。



『綾!?……どけ!俺の綾に触んな!!』



翔平は男の子を突き飛ばして綾を、いわゆる“お姫様抱っこ”をして一言。



『俺の女に手を出したらぶっ殺す。ついでに綾を泣かせてもぶっ殺す』



翔平は、そう宣言して綾を保健室に連れて行ったのだった。