死神さんは死にたがり

恋愛(その他)

若椿米子/著
死神さんは死にたがり
作品番号
600355
最終更新
2011/06/12
総文字数
2,200
ページ数
3ページ
ステータス
未完結
PV数
28
いいね数
0



現実から逃げたかった



都会でも田舎でもない中途半端なネオンをじっと見下ろす

びゅうびゅうと吹き抜ける風は服の裾を揺らしていく
それなりに自殺の名所である廃屋のマンションは、先日取り壊しが決まったばかりだ

屋上まで行こうかと思ったけど電源切られててエレベーター使えないし階段を使うにしても、しんどい

窓は割られていて、壁にはカラースプレーで色んな落書きがしてある廊下をすり抜けて、ガラスも残っていない窓枠に足をかけた
たぶん、こっから落ちたら死ぬ
それなりに高さがあるし地面はコンクリートだ



別にこの世界に絶望したとか
そういうもんじゃない

ただ私は死にたいんだ


私、安堂三咲は自殺します


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