幸せの明日

〔女子トイレ〕
トイレの前についた。
アタシはトイレのドアに手をかける。

その時―

―ドンッ!!―
「いた…」
「いってぇ〜!!」
トイレの中から出て来た人にぶつかった。


ぶつかった時の衝撃でその場に座り込んでる人を見下ろした。

「何処見て、歩いてるわけ〜!?」
アタシは急に怒鳴られた。
どっちかって言うとアタシはぶつかられた方なんですけど……。

アタシは怒りを最小限に押さえ、口を開いた。

「ってか、アタシのせいじゃないし。勝手にぶつかったんでしょ?」

「なっ…!!てめぇぶさけんなよ!?」

女はアタシの胸ぐらを掴んだ。
「…離せよ?アンタ…死にたいわけ?」

アタシは女を睨みつけた。
「……ちっ!」
女は舌打ちをしてアタシの胸ぐらを掴んでいた手を離した。

アタシは別の所にあるトイレを目指して歩きだした。







―ボソッ―
「大崎…恵。覚えとけよ…?」