「なっちゃん!!」 俺のことをそう呼ぶのは世界中で一人しかいない。 「優衣、どした?」 「ん〜、暇だったから呼んだだけ♪」 「ったく、やめろよなぁ。」 「ヘヘッ。ほどほどにしとく。」 可愛い奴だよ、ほんと。 ………怜斗がいなかったら、俺と優衣は出会うこともなかったんだよな…。