喧嘩もとても強く、俺達にとって優衣さんは憧れの人なんだ。 ただ、一度だけ優衣さんが壊れてしまったときがある。 怜斗さんの事件のときだ――………。 詳しいことは俺達は知らない。 でも、優衣さんが壊れていくのを見るといつか消えてしまうんじゃないか…、そう思えて仕方なかった。 その時はまだ、優衣さんは総長じゃなかった。 でも、一人一人の中身を見て、優しく話しかけたり、気遣ってくれたりした優衣さんはその時から俺達にとって大切な人だったんだ。