「やる」 そう言って差し出された四つ折りの白い紙。 不思議に思って受け取って開く。 「え・・・?」 驚いて疾風さんを見ると、ほんの少しだけ笑っていた。 「それ、俺のケー番とメアドな。 ・・・・・・出れねぇときもあるけど、いつでもかけてこい」 嘘・・・。 優しく笑う疾風さんを見て、ついに涙がこぼれてしまった。 「ほんと泣き虫だな」 「・・・っ・・・」 「俺のメアド、いらねぇのか?」 「いらなくないです!」 疾風さんの言葉にふるふると首を振った。