「え・・・どこに行くんですか?」 慌てて隣に来た女にため息を吐く。 「夜道は危ねぇから送る」 「えっ?大丈夫ですよ!」 そんなことを言う女だけど、女らしくておっとりしてて、顔もそれなりに可愛いんだから、危ないに決まってる。 「いいから、道教えろ」 そう言った俺に女はもう何も言わなかった。