「総長は命懸けで守りたいもん、ありますか?」 金髪のいかにも不良です、というような見た目の一人が俺に質問を投げ掛ける。 まぁ、ここにいる奴等全員不良なのは間違いねぇし、危なそうに見えるけど、本当は中身は全然違う。 「んなの、優衣に決まってんだろ」 当たり前のように答えたのは俺じゃなく、敦。 確かに、間違ってはねぇけどな。