歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦

「sAra.さん」




私に近づいて来るスタッフ。





「どした?」

「JINさんが…sAra.さんにお話があるそうなんですが…」

「……!」


一瞬戸惑った。

だけど…




「…いいよ。通して…」



ここで拒否っても、スタッフが変に思うかも…

ロケバスの中には、私のスタッフがいるし…ちょっと話すくらい大丈夫だよね。







「お疲れ様です」

「お疲れ様」


しばらくすると、JINくんがロケバスに入って来る。

JINくんは私に挨拶したあと、私の斜め前の席に座った。







「…さっきはありがとう。」

「え?」

「雑貨屋で‥色々買ってもらっちゃって…」

「…あはは。いいよそんなこと…」

「…あはは」


二人ともぎこちない。