あれ以来、JINくんとは会っていない。

連絡もとっていない。





けど…もうすぐ秋のイベントだし、デュエット曲も発売するし……顔合わせる機会増えるだろうな・・・


正直気まずい…



会ったらなんて言えばいいの?

どんな顔すればいいの?




陽菜からJINくんの相談受けてたのは私なのに…私がJINくんのことで悩むなんて思ってもみなかったよ・・・








「おつ〜」




スタジオのドアをコンコンと叩き、中に入って来る紅。




「紅」

「ちょっと休んだら?はい!」


紅は、缶ジュースを私に手渡した。




「ありがと。どお?ダンサー達の様子は?」

「うん、だいぶ形になってきたよ!あと少しレッスンすれば完璧♪」

「そう…」

「あとで見にきてよ♪」

「わかった♪」


ダンサーの教育は、紅がリーダーとなり指導をしている。

私が指示したことを紅は完璧に他のダンサーに指導してくれるので、本当に助かっている。