歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦

「でも・・sAra.のことはちゃんと考えてるつーか…ああ、本気なんだなって思った…」

「………」


2本目のタバコに火をつける健二。




私は嬉恥ずかしい気持ちでいっぱいだった…

だけど…







「……ぅぐ」


目から涙がこぼれる。



当然だ…

慶のそんな事実を知った今の私は、泣くに決まってる。






「信じよう。sAra.のことあんなに好きな慶が、あのまま目覚まさないわけねぇって…」


健二は、私の背中をさすった。

私は何度も「うん、うん」と頷き、健二の横で泣いた。







「健二も頑張って!私‥健二に協力するし、両想いになれるって信じてるから!」

「…“両想い”って……小学生かよ(汗)」

「あはは」


涙を拭きながら笑う私。