歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦

紅に耳打ちする私。





「大丈夫大丈夫!すぐ戻って来るよっ」


「べっ」と舌を出して、紅はJINくんのダンサーとBARの外へ出て行った。




紅……今の顔はまんざらでもないな・・(汗)


今の人……ちょっとヤンキーっぽい感じで、紅のタイプっぽいし・・・






「…アイツ・・なに尻軽っぽいことしてんだよ…」

「……!」


イライラした様子でタバコを吸い、紅達が出て行った出口を見つめる健二。


私はそんな健二を、しばしの間じっと見つめる。






「な、なんだよ…」


「健二ってさ・・・もしかして・・・・・」



私がそう言うと、健二は少し照れながら私から目をそらした。









「やっぱり――!」


健二の頭をガシガシと撫でる。