私は慶じゃないとダメなんだよ。


それはもう十分わかってる…





慶がいないと…仕事も満足にできなんだ。


体は動いてても、

声は出してても…



気持ちはいつも上の空。

心は空っぽなの。







私は強くなんかない。


私は“弱い”




慶が事故に遭ってから、それを痛感したの。












初めて

慶と出会って…

好きになって…


初めて

人を愛する喜びを知った。


苦しみも知った。


痛みも。

癒やしも。



全部。












慶が私に教えてくれたんだよ。