歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦

JINくんはそう言って記者に軽く頭を下げ、車に乗ってしまった。







ダンスレッスン終了後。


私はスタッフに連れられ、無理やりJINくんが記者やマスコミの質問に答えたというVTRを観せられていた。







カチ


リモコンをテレビに向け、テレビを消すスタッフ。






「sAra.さんどうします?」


スタッフのひとりが、私に近づきながら言った。





「…どうするって?」

「このままだと、JINさんが言ったことが本当になってしまいますよ」




“本当”にって…






「JINくんが言ったことは“本当”なんじゃないの?」

「え?」

「別に嘘を言ってるわけではないと思うけど…」



一緒にBARにいたことは事実だし。







「…でも・・」

「私がへたにコメントなんかしたら…もっとごちゃごちゃになるんじゃない?それこそ“本当”なんてないよ…」

「・・・・」