陽菜からのメール… “裏切り者” たったその一言だけが書かれた本文… 私はそっと携帯を閉じポケットにしまうと、便座に座ったまま足を折り曲げて持ち上げ膝を抱えた。 そしてゆっくりと目をつむり、慶のことを考えた。 慶のことだけ考えてれば… 辛いことなんてすぐ忘れられるから… 私は頭を慶でいっぱいにした。 だけどいっぱいにすればする程…悲しくなって、次第に目から涙がこぼれ落ちた。 カシャ カシャカシャ