歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦




マッスーはそう言って、慌ただしく誰かに電話をかけ始めた。



私は必要な荷物だけ持ち、マスクとサングラスをする。






また…ホテル変えるのか…

ここのホテル好きだったのにな…



「この部屋にある荷物は、新しいホテルに運ぶように手配したからね」

「うん」

「じゃあ、行こうか…」

「…うん」


私はマッスーに連れられ、逃げるように仕事場へ向かった。




仕事場へ着いて一息つくともう朝の8時…

テレビをつけると、考えていたことが現実になっていた。








『歌姫sAra.人気アーティストJINと密会!』


『都内BARでラブラブデート』


『捨てられた恋人“慶”』


『sAra.とJIN。結婚も…?』




どのニュース番組も、私とJINくんのことを取り上げていた。




いつマスコミが私を追いかけ回すかわからないこの事態に、スタッフたちは落ち着かない様子。