歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦

慶…


あなたは親に捨てられてなんかないよ…



ちゃんとお母さんがいるじゃない…









「信じましょう…sAra.さん・・・」

「………!」


涙を目にいっぱいためて、私の手を痛いくらいに握りしめる沙知絵さん。

私も沙知絵さんの手を握り返した。






「慶は……いつか絶対目覚めるわ……私は信じてる・・そしてまた・・・あなたとテレビに出れる日が、きっと来るわ…だからsAra.さん…」

「‥ヒック…」



涙は滝のように流れた。

それは沙知絵さんも同じ。


沙知絵さんは、苦しそうに枯れた声を振り絞って、最後にこう言った。












「負けないで」














そして私たちは、しばらく抱き合ったままうわんうわん泣いた。

まるで子供のように…