歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦

前はビールなんか苦くて飲めなかったんだっけ…

慶の影響で飲めるようになったんだよね……


懐かしいな。







「もしかして…気にしてる?」




すると…紅が缶ビールを開けながらぽつりと言った。





「え…?」

「さっき…健二のお母さんが言ってたでしょ?『慶くんのことも、いつもテレビでチェックしてる』みたいなこと…」

「………」

「健二‥お母さんたちには、五十嵐くんの詳しい事情言ってないみたいよ。心配させるからって…」

「そうなんだ…」



だったら、私の前で慶の話をしても無理ないよね……








「明日…怖い?」

「ん?」

「五十嵐くんの実家に行くの…怖い?」

「………」


紅が、缶ビールの飲み口に口をつくながらこっちを見つめる。






「……怖いってゆーか・・本当に意味あるのかな…ってちょっと思っちゃう…」

「意味?」

「うん…。本当にこっちに来て…なにか慶のことわかるのかなって…」