フッと目を覚ますと、紅が私の体を揺すっていた。






「もーすぐ着くから起きな〜」

「…うん」


眠い目をこすりながら、窓の外を眺める私。









前にあったこと思い出してたら、いつの間にか寝ちゃったんだ…


カレー屋……

老後にやろうって話・・そういえばしてたっけ……



それに…慶が作ってくれたコーヒー入りのカレー・・・

おいしかったな…



また食べたいよ、慶……









『次は○○〜○○〜』


新幹線内のアナウンスが流れる。





「そろそろ着くね。二人共忘れ物ない?」


紅が、私と健二の手元を見て言った。





「ないよ〜」

「俺も」


私と健二がそう言うと、紅は「よし!」と言ってニコッと笑った。






『○○〜○○〜』