歩はにっこり微笑んで、 「俺を頼ってくれて、嬉しかった」 と言って、わたしの頬にそっとキスした。 わたしの体の芯が、一瞬熱をおびた。 「そんなことしたら、風邪、移っちゃう」 鼻まで布団をかぶって、歩の顔をちらりと見た。 すると、彼はにやりとして、 「みちるの風邪なら、喜んでもらってやる」 と言った。